お知らせ
2025.08.25 お知らせ
豊明市との「豊明市における身寄りのない方の支援に関する協定」の締結について
愛知県司法書士会は、令和7年8月20日に豊明市との間で「豊明市における身寄りのない方の支援に関する協定」を締結しました。
本協定は、豊明市と当会が相互に連携・協力し、身寄りのない方の支援をすることを目的としています。
これまで「最期をどう迎えたいか」「財産をどう託したいか」といった思いに対する支援の多くは家族が担ってきましたが、今後は家族に頼れない、あるいは身寄りがない高齢者が増加していくと思われます。その結果、「本人の意思を誰が支えるのか」「死後の対応を誰が担うのか」という課題が顕在化してくると考えられます。また、本人の意向が不明確なまま亡くなられた場合、残された住まいや財産は長期間放置され、空家の老朽化、衛生・防災上のリスク、不法投棄や資産価値の低下など、地域全体に深刻な悪影響を及ぼすことになります。
司法書士はこれまで、遺言の作成支援や成年後見人として本人の意思決定を支援するとともに、相続登記や裁判所提出書類の作成についての専門家として死後の財産整理の手続を支援してきました。今後、その専門性を活かし、身寄りのない方からの遺言や後見制度などに関する相談に応じたり、判断能力低下時の財産管理や財産承継に対する意識の醸成のためのセミナー等への講師派遣、死後における死後事務や相続財産清算人等の選任申立てなど、生前からの意思決定支援と死後の財産整理や当該手続支援を一体的に進められるよう、豊明市と連携・協力して取り組んでまいります。